怪物はハコの中に

架空の劇団にまつわる創作に関するものです

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

物狂いのインターバル

「『ずっと、ひとりだった――』」 違う。 こんなの、彼らしくない。 舞台上で“アデル”を演じる斎波正己を見て、城戸礼衛は観客席で息を呑んだ。 斎波は、こんな演技をする男じゃあない。 叫んでも怒鳴ってもいないのに、客席の最奥までよく響く声。重みを感じ…

失墜するアトラース

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